書籍デザイン/かわいいね、の裏側で。
コタデザインのデザイナーAです。
SNSでフォロワー16万人を抱えるモデル・クリエイターのchata(チャタ)さんの著書「かわいいね、の裏側で。〜SNSが光から闇へと変わるとき〜」(せせらぎ出版)の、ブックデザイン(エディトリアルデザイン)と本文イラストを担当しました。

著者のchataさんのリアルな言葉が、読む人の心に寄り添うような一冊になるよう、工夫したポイントを2つご紹介します。
1. 読者の心にゆとりをもたせる「余白」の設計
本書は全体を通して、読者に語りかけるような柔らかい印象を大切にするため、改行を多く取り入れた文章で構成されています。
そのため、1行が短いページも多く、普通に配置するとページのあちこちがスカスカに見えてしまい、寂しい印象を与える懸念がありました。
そこで、ページの端(小口)と、本が開く中心部分(ノド)の余白のバランスを、それぞれ少し広めに確保。文章の短さを感じさせない、ゆとりと安心感のあるレイアウトにまとめました。
2. パッと見てわかる、前半と後半の「仕掛け」
書籍の前半はエッセイ(本文)、後半は日々を綴った日記のような構成。
明確に異なる2つのコンテンツが1冊に収まっています。この構成の切り替わりを、視覚的に楽しく伝えるための工夫しました。

前半:エッセイ部分
後半の日記部分では、背景に淡い色を敷き、その中の白い枠内に文字を配置するデザインを採用。さらに、この背景色をベタ塗りではなく細かな「ドット模様」にすることで、著者の文章が持つ柔らかい空気感に馴染むようにしました。

後半:日記部分

ドット部分
背景色を敷くことで、本を閉じた状態の小口から見ても、どこから後半が始まるのかが一目でわかります。
イラストや刷色も内容に合わせて、「可愛いけど甘すぎない」を意識して制作しました。
多くの方に、著者chataさんのリアルな言葉が届きますように。
これからも、カタチにしたい想いを丁寧に汲み取り、デザインを通じてたくさんの人の「想いにコタえる」提案を続けていきます。
【せせらぎ出版/書籍紹介ページ】
https://www.seseragi-s.com/books/657.html